初めての停車駅・桑名を出て、四日市を目指す。列車はすでに三重県に入っている。複線になったり単線に戻ったりと目まぐるしいが、列車は一〇〇キロ以上のスピードだ。工場地帯が現れると四日市。タンク車などの貨車がたむろしている。南四日市を過ぎてしばらくすると線路がわかれ、右手の線路は高架になり、オーバークロスして左手に移る。河原田で分岐する第三セクター伊勢鉄道(旧・国鉄伊勢線)の複線の立派な線路であり、特急「(ワイドビュー南紀)や快速「みえ」は、この路線を経由して津で紀勢本線に合流するのだ。右手は丘陵地帯、左手は鈴鹿川の河原を見つつ列車は走る。やや上り勾配であるが、列車はディーゼルエンジンの音も軽やかにぐんぐん飛ばす。一昔前のディーゼルカーなら車体を震わせながらあえぎあえぎ登ったであろうに、時代はすっかり変わってしまった。